文系・工学系の学際・融合教育を目指して

卒業後

卒業生からの一言

23期生 野竹 章良:株式会社野村総合研究所 プロジェクトマネージャ

私は現在、金融機関向けにシステム開発を行うプロジェクトのプロジェクトマネージャとして働いている。プロジェクトマネージャとは、プロジェクトで達成するべきゴールに向けてプロジェクトを推進し、その実行責任を持つ人物のことを指している。私の場合は、国による経済政策や金融市場における制度改正に対応するようなシステム開発案件に携わっている。システム開発プロジェクトは何一つ同じ案件は存在せず、また多くのメンバーと協働して案件を推進する必要があり、日々発生する様々な問題・課題に適切かつ迅速に対処することが求められている。

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21期生 西山 嘉倫:防衛省 防衛政策局調査課戦略情報分析室所属 防衛事務官

今、防衛省内部部局で国際軍事情勢を扱う部署に配属され、下っ端ながら日本のインテリジェンスの末端を垣間見つつ仕事している。卒論では事例研究の対象だったスーダンへ、このたび政府が自衛隊を派遣するため、目下現地の情勢分析を手伝うことが自分の仕事である。そんな幸運な偶然がなくても、やっていることは何だかどれも、結局は大学時代の延長線上にある気がしてならない。

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21期生 木村 聖:独立行政法人 国際協力機構 ケニア事務所 所員

「リアリティ」を求めて
高校2年生の時、テレビを通して知った米国同時多発テロ。映画のワンシーンでなく、これが「現実」だということに強烈な衝動を感じた私は、翌年“国際”総合学類の門を叩いた。入学後、講義での学びに加え、魅力的な先輩・同級生・後輩と過ごす日々。学生が自らの成長の機会を求め主体的に行動し、その行動の多様性(留学、インターンシップ、ボランティア等)が許容される環境に身を置いているうちに、次第に私は、ここは国際“総合”学類であることを強く意識するようになった。

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20期生 保田文子: 赤十字国際委員会 国際救援職員

紛争被害者の話を聞くためにランドクルーザーを走らせる
紛争の悲惨さに家族の離散がある。イスラエル占領下のパレスチナも例外ではない。
イスラエルのとある収容所。ICRCが手配したバスで、イスラエルとパレスチナの境に設置されている検問所を越えてきたパレスチナの老若男女が待つ。そこへパレスチナ人の被拘束者の男性たちが、イスラエルの収容所職員に従えられ歩いてくる。彼らの表情は、期待と不安に満ち、自分の家族を我先にと探す。見つけたとたん大きな笑みをこぼし、ガラス窓を挟んだブースに手招きする。

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20期生 本田 悠介:株式会社ホンクン 代表取締役

社会に出ると多くの人が自分の時間を失くします。だからこそ、自由な時間が取れる学生時代に自分が進むべき道を探しておくべきですし、やりたいこともやっておくべきです。私自身、このことに徹していました。
私は今、太陽光発電とオール電化の販売会社を経営しています。きっかけは学生時代のアルバイトです。太陽光発電の完全歩合制の営業だったのですが、ビジネスで成功するのに一番大事なセールス力を身につけようとはじめました。ちなみに大学4年でこの仕事を始めるまではアルバイトはほとんどしませんでした。それなら勉強をして将来の自分に投資をした方がいいと思っていました。

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17期生 相馬里香: 日本電気(株)

大学生活という名の航海に向けた準備期間
大学4年生のころ、所属していたゼミの先生に就職の相談をしに行った時のことです。国際開発に携わる仕事を強く希望していたのですが、内定を受けた会社は国際開発と直接は関係しないことに不満と不安を感じていました。そんな私に先生がかけてくださった言葉は、「自分がやりたいことを目指すのは、遠くにある島を目指して船を漕ぐようなことだ」というもの。さらに、「目指す島へたどり着くには、何通りもの行き方がある。最短距離でもいいし、途中で別の島に寄ってもいい。

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17期生 儘田由香:(特活)ハンガー・フリー・ワールド 国内事業担当職員

私は今、世界から飢餓を終わらせるために活動する国際協力NGOで働いています。国内の啓発活動の担当者として、世界の飢餓の現状や食料問題、私たちの暮らしや食生活とのつながりをわかりやすく伝え、ひとりでも多くの人に解決に向けて行動してもらうことが私の仕事です。具体的には、学校の授業や国際協力イベントでワークショップを行ったり、冊子や本を執筆・編集したり、他のNGOや国連機関と一緒に取り組む「世界食料デー」月間の事務局担当として、ネットワーク全体をまとめたりしています。

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14期 澤田修孝(外務省軍縮不拡散・科学部軍備管理軍縮課課長補佐)

あなたの人生の転機はいつだったか」と尋ねられたならば,私は迷わず「筑波大学の国際総合学類に進学したとき」と答えるだろう。17年前,まだ春の訪れを感じるには早い3月の半ば,国際総合学類の後期入学試験(昨年度を以て廃止された。)を受けるため筑波大学のキャンパスに足を踏み入れた私は,自分がこの先,大学への進学を切欠に外交の世界に飛び込んでいくことになるとは夢にも思っていなかった。

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